CRプログラムの特権って、多分これだと思って過ごしてた
アメリカのフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニーワールド。そこで一年間勤務できるCRプログラムです。
CRプログラムで働くと、ディズニーファンには嬉しすぎる様々な特権があります。
- 年間ほぼ毎日入場可能なパークチケット
- お土産や食事は従業員割引適応
- 従業員用のディズニーイベントあり
…と、まあ様々なブログで書かれているような、もう皆様そこはご存知かと思うんですけれど、嬉しい特典があるのです。
こういった特典はとても嬉しかったのですが、私はこれこそが何よりの特典だ!と深く感じた夜がありました。
ディズニーワールドで働き始めて早くも9ヶ月経ちます。
ディズニーキャストである以上はそれなりに特権もあります。
我が庭のようにパークに出入りできたり、特別なイベントに参加できたりするわけです。
ですが私がふとキャストの”特権”をしみじみと感じるのは、案外こういう夜なのかもしれません。
仕事終わり、ほぼ誰もいない雨のエプコットを一人トボトボと歩く夜。
オーランドで夜に雨が降り続けることは稀で、当然クローズ時間の頃にはパーク内にはほぼゲストはおらず、それに何より一人でこの時間帯にパークを歩くことなど、キャストにならなければいつできましょう。
これはエプコットで働いて9ヶ月過ぎた頃の、当時の私のFacebookから引用しました。
従業員の皆さんは終業後、内バスと呼ばれるパークの外側を走るバスで従業員用エントランスまで行きます。私は個人的に歩くのが大好きだったので、毎日エントランスまでパークの中を通って帰っていました。
ゲストもいません。キャストも数える程。
でもエプコットの音楽は変わらず流れているんです。
イタリア館のあの曲も、跳ね橋の近くで流れるアフリカっぽいあのメロディーも、中国館で流れる女子十二楽坊っぽいメロディーも。
一緒に歩く誰かがいれば、「今日はこんなことがあったね」とか「明日は何時から?」とか話しながら歩いていました。
パークチケットとか、割引とか、そういうのって「得した!やったー!」って嬉しいですけれど、案外過ぎてしまえば思い出としてインパクトが弱いんです。
従業員用のイベントも楽しかったけれど…
かけがえのない”特権”を感じてたのって、見過ごしがちなこういう夜だったと思うんです。